2011年11月28日月曜日

308 放射線検査における検出限界

放射線検査における検出限界は、本来、装置の能力を意味するものではありません。
計測値には、必ず誤差があります。つまり、プラスマイナスの値です。通常、このプラスマイナスの値の約3倍を検出限界とし、この値よりも計測値が大きい場合を有意、同程度か小さければ、その計測値には意味がないことを示すものです。放射線計測データを見るときには、必ず、このプラスマイナスをチェックする必要があります。

そしえ、仮に、ある計測時間で、値が出たとしても、さらに長時間計測をすると、そのピークが消えることがあります。つまり、そのピークは、電気的なノイズとかで出ていたもので、放射性物質由来のものでないこともあります。そのためには、計測時間、計測容器の形状等もチェックすることが必要です。