2011年11月29日火曜日

309 放射線の検出限界の実例

4月中旬以降、1日の休みもなく、検査装置を24時間フル稼働させて、食品関連の放射線分析を行なっています。
1000検体を超える分析の中には、放射線のレベルが低くて、検出が困難となるものがあります。2時間の計測をして、27 ± 8 ベクレル/kgという値がでいたことがありますが、このときの検出限界値は、23 ベクレル/kgで、計測値27ベクレル/kgとほぼ同じくらいでした。これでは、意味のある数字なのかどうかを評価ができないというレベルということになりますので、計測時間を長くして4時間の計測を行なったところ、ピークが消えました。どうやら、これは電気的ノイズとかで、一見ピークのように見えていたようです。また、その反対で、計測時間を長くすることで、明確に放射性セシウム由来の放射線であることがわかったこともあります。