tag:blogger.com,1999:blog-29267095594439385852024-03-13T10:41:52.737+09:00Taka's JournalTakahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.comBlogger276125tag:blogger.com,1999:blog-2926709559443938585.post-47351215199211722662012-04-18T14:53:00.002+09:002012-04-18T14:53:43.101+09:00328 放射性セシウムの自主基準値と食生産者、流通業、自治体、いろいろなところで、より多く安心と信頼を得ようと、食品中における放射性セシウム濃度の自主基準値が設定されたりしています。国の基準値は、基本的に、肉、野菜、魚とかで、100ベクレル/kgです。国の基準値よりも低い自主基準値を達成するためには、単純に食材だけを検査するのではなく、より市民の食生活に即した計測をした方がいいのではないでしょうか。給食丸ごと検査というのもありますが、これは、口に入る直前で検査をするという考えです。食材の中には、食材そのものを計測すると国の基準値ギリギリだったり、自主基準値を数十ベクレル/kg越えていたりすることがありますが、調理をすると減少してしまうものも少なからずあると思います。ベラルーシの報告書を見ると、肉を塩漬けにすると、相当量の放射性セシウム濃度が低くなることが紹介されています。北欧のある国の政府は、チェルノブイリ事故のときに、Takahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-2926709559443938585.post-11554716966294390742012-03-25T20:08:00.002+09:002012-03-25T20:08:59.967+09:00327 春の到来
2011年3月の震災と原発事故から始まった1年。お引き受けしているうちに、講演回数は112回を数えました。御訪ねさせていただいたところは、岩手、宮城、山形、福島、千葉、埼玉、茨城。愛車もよく頑張ってくれています。食、農業、漁業、そして生活との関係について考えさせられ、そして、多くのことを教えていただきました。4月1日から、肉、野菜、魚の規制値が100ベクレルとなります。検査ノウハウを、一刻も早く、皆さんに御届けできたらと思っています。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。水戸の梅も、見頃を迎えたようです。偕楽園はもとより、街のあちこちから、梅の香りが漂っています。皆様のお越しを心待ちに、御待ちしております。Takahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-2926709559443938585.post-59879905735431642452012-03-12T16:55:00.000+09:002012-03-12T16:55:25.053+09:00326 放射能禍の中で農業を続ける意味とは昨日、講談社現代ビジネスのコーディネートで、ジャーナリストの田原総一郎さん、津田大介さんが司会進行を努めた、「福島と日本の未来」に出演しました。最後の部分で、田原さんが、”なぜ、このような困難な状況なのに農業を続けるのか?”と問われ、地元農家の方は、”ここは、もともと農業には適していないところなのですが・・・”と。そのとき、一つのことが思い出されました。これまでにおうかがいした東北の農家の方々の言葉です。皆さん、福島の農業を本当に心配されておられ、なんとか助けられないかと思っておられるのです。だから、その地域で安全宣言をするのは、福島の人たちを踏み台にしているようで申し訳が立たないと、憤られておられました。そのことを思い出した時、グロバリゼーションという時代の流れですから、福島から農業が失われることは、東北から、そして、日本から農業が失われていくことにつながるのではと、思いました。そしてTakahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-2926709559443938585.post-20532362013486242452012-03-10T15:39:00.001+09:002012-03-10T15:39:13.466+09:00325 調理と100ベクレル問題食材中の放射性セシウムの規制値100ベクレル/kgのことを考えてみると、出荷における規制の仕方に工夫できる余地があるのではと思いました。つまり、100ベクレル〜500ベクレル/kgの間のものは、お刺身にしないようにすれば、規制値を守りながらも、魚を食べるチャンスを、大幅に減らさなくてもすむのではないのでしょうか。給食ではありませんが、調理をした後の放射性セシウム濃度を測って、調理による放射性セシウム除去を考えてみるのもいいかと思うのですが・・・
多様な食生活を行なっている現代では、素材レベルにおける単純な規制ではなく、調理、加工における規制設定の仕方について、いろいろなレベルで考えることが、必要な気がします。Takahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-2926709559443938585.post-53269515996859752382012-03-10T15:22:00.001+09:002012-03-10T15:22:27.897+09:00324 茨城の食と放射能100ベクレル問題
茨城県料理飲食業生活同業衛生組合に参加させていただいた時、試食付きの茨城の伝統料理についてご紹介いただきました。まずは、「おいしかった」です。その中での一品に、「初霜漬け」という料理がありました。那珂川の河口でとれる一番鮭(英語だと、フレッシュランでしょうか)を塩漬けにし、麹でつけて焼いたものです。かつては、徳川家献上の一品でした。このお料理は、お酒も、御飯も進むものでした。調理を担当された先生に、「お寿司で食べてみたい・・・」と大胆な提案をしてしまいましたが、快く御引き受けいただき、焼き身をほぐして、まぶしい黄色の茶巾寿司をつくっていただきましたが、絶品であったことは想像に難くありませんが、新しい茨城名物ができたのでは感じました。さて、チェルノブイリ事故の時、肉を塩漬けにすると、放射性セシウムをだいぶ除去できる(おそらく、多量のナトリウムがセシウムを追い出すのだと思いますが)とのTakahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-2926709559443938585.post-15276783176022381792012-01-31T22:13:00.001+09:002012-01-31T22:13:48.371+09:00323 東日本における農業と漁業の復興のために平成23年3月11日に発生した東日本大震災。そして、福島第一原子力発電所事故による、放射性物質の大量漏出は、農業と漁業に甚大な被害をもたらし、私達の生活をも脅かしています。まもなく、1年になろうとしている時、福島では、濃度の高い放射性セシウムを含んだ稲が検出され、来年度においては作付け禁止という声も聞こえてきています。また、福島沖では漁業の再開がままならない状況であり、茨城県における漁業も、ほとんど魚が売れないという深刻な状況になっています。
1.福島では、作付け禁止とするのではなく、国が農家に日当を払って作付けを依頼し、1年をかけて、現場における放射性セシウムの推移に関する検証を行なうことをしてはいかがでしょうか。収穫したお米は、やはり、研究用に買い取るというようにすれば、農家も、農業を放棄せずにすむのだと思います。
2.漁業も同じです。船を出し、漁をするという日常を、まず取り戻してTakahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-2926709559443938585.post-42973042199803556042012-01-31T17:00:00.000+09:002012-01-31T17:00:08.781+09:00322 テレビ取材さきほど、テレビの取材が終わりました。朝から、6時間。取材は、放射線問題に関することだったのですが、ディレクターさん、ものすごく真摯な態度で番組を作られようとしておられました。通常は、コメントをとって、終わりという感じなのですが、今日は、内容の構成に沿いながら、データの検証を一緒にしたりしました。いつもながら、取材でのしゃべりは、ものすごく苦手です。Takahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-2926709559443938585.post-64895373205176305262012-01-14T20:24:00.002+09:002012-01-14T20:24:56.484+09:00321 閑話休題-ヒラメ釣り-
先週、友人のお計らいで、ヒラメ釣りに行ってきました。午前3時起床。場所は、日立沖12km。沖釣りは、もちろん初心者。友人の至れり尽くせりの御案内。そして、後日、うかがって分かりましたが、軽量タックル(釣り道具)でのヒラメ釣りを開発したというくらいの、御仁です。エサは、生きたイワシ。50mほどの海底まで、送り込んで、当たりを待ちます。ゆーらゆーら、揺られながら、ときどきポカポカと照る柔らかい冬の日差しに、つい、こっくりと。すると、左手にもつロッドーが、ぐーっと、海の方に向かって、曲がり始めていきます。リールから、キュルキュルと、ラインが出て。オーッ!!という感じで、友人の指示されながら、ゆっくりと上げていくと、なんと、サメでした。沖釣り初対面は、サメ君。リリースして、第2投。またもや、のんびりと待っていると、ロッドの先がポンポンとたたかれたかと思うと、ギューンと、海面に向かって、しなTakahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-2926709559443938585.post-67231192789667992122012-01-13T09:38:00.001+09:002012-01-13T09:38:12.925+09:00320 農業と放射性物質福島において、お米から放射性セシウムが検出されたところは、今年の作付けをしない方向が報じられいています。確かに、次善の策としては有効だと思いますが、これでは、田んぼがどうなっていて、お米に何が起こったことについての情報を得ることが不足し、次に同じ問題が起こったときにも、有効な手だてをうつことが難しくなると思われます。いくつかの実験室では、土壌から農作物への放射性セシウムの移行が研究されていますが、気候、地形、土壌の違いによって、実際の田畑と異なる結果となることも考えられます。
全面的作付け禁止ではなく、国が研究費を出して、研究所や大学といっしょに作付けをし、現場での検証を行なうことをしてはいかがでしょうか。作付けや、田んぼのお世話は、研究者には難しいことですから、農家の方々に、有償で御協力いただき、収穫のときも、そのときの相場で買い上げて、可能な限りたくさんの量の検査を行ないながら、よりTakahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-2926709559443938585.post-87612082681407886292012-01-05T12:25:00.003+09:002012-01-06T12:53:35.023+09:00319 国際放射線防護委員会(ICRP)勧告による被ばく限度ICRPによる被ばく限度の数値が、じっさいのところ何を根拠にしているのかがよく分からないところがありますが、初期の頃は、とりあえず、長期被ばくしても耐えうる線量ということで設定されていたようです。1954年以前は、被ばくをする人は限られた人だけでしたが、放射線利用が増える事によって、1954年から一般にも防護の対象が広げられました。1958年には、5 mSv / 年になり、1985年に1 mSv / 年となったようです。放射線作業者の場合は、1958年の勧告である最大許容線量50 mSv / 年(19歳位)から1985年の勧告まで、50 mSv / 年と、変更ありませんでしたが、1990年のPublication 60において、100 mSv / 5年、50 mSv / 年となり、現在に至っています。(辻本 忠/草間朋子 共著、放射線防護の基礎から)
ただし、1977年からは、As Takahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-2926709559443938585.post-52331911930368752642012-01-04T12:19:00.000+09:002012-01-04T20:07:58.382+09:00318 海産物と放射線4月下旬の海水は、37~50ベクレル/Lの放射性セシウムと10ベクレル/Lの放射性ヨウ素がありました。5月に入ると、放射性ヨウ素は、検出されなくなりました。茨城県が10月に発表したデータを見ると、小魚を食べる魚食性の非常に高いスズキ、メジマグロ、ヒラメでも、海水と同程度の放射性セシウム濃度です。つまり、食物連鎖による生物濃縮ということを、もう少し落ち着いて考える必要があると思いました。私達が、骨も含めて11月下旬に測った魚からは、ほぼ検出されることがありませんでした。水産加工物では、釜揚げシラスからは検出されることがありませんでした。
今週は、海に出ます。海上の空間放射線量率も分かりますし、運がよければ、魚を持って帰って、調べることができそうです。友人の腕に期待です。あとは、いいお天気となることを祈って。Takahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-2926709559443938585.post-82715367387152564252012-01-03T18:22:00.004+09:002012-01-03T18:22:51.968+09:00317 漁業と放射線縁があり、年末というか、年始のテレビ朝日の「朝まで生テレビ」にパネリストの一人として、出演させていただく機会をいただきました。私としては、茨城県を初めとして、岩手、宮城、山形、福島の農家、漁業の方々の思いと、消費者との放射線計測の取組みを頭に思い浮かべながら、着席しました。
番組が始まり、ほどなく漁業の問題について、意見を求められました。福島第一原子力発電所事故は、まだまだ予断を許す状況ではなく、漁を許されない中での漁師さんたちにどのように御答えしたらいいかと考えていたところに、政府のお金で漁業をしているものの一つに、調査捕鯨というのがあると思い出しました。それから、あるところで、海の上で放射線を測ることを頼まれて行なったことがあるのですが、海の上は、まるで鉛の遮へい体の中にいるように、放射線量が低いことを経験していました。確かに、海底の放射性物質の問題はあるかもしれないが、今は、Takahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-2926709559443938585.post-26758528398500794422012-01-03T18:06:00.001+09:002012-01-03T18:06:56.161+09:00316 農作物と放射線計測新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
昨年の3月24日以来、食品、特に農産物における放射線計測を行なってきました。以前にもお話ししましたが、4月下旬まで大学のエレベータは動いておらず、遮へい用の鉛13個、合計143kgを4階の研究室から大学院生達が手でおろし、計測から帰ってくると、手で、4階までもって上がるということを繰り返していました。本当に、彼らの献身的な活動には頭が下がります。
主として、直売所さんと農業生産法人さんの野菜を測定していましたが、生産者、消費者が一同に会した中での計測は、生産者と消費者の信頼関係の再構築に役に立ったとおっしゃっていただき、ホッとした次第です。計測した数値だけを知ったとしても、プラスマイナスいくつの値なのか、どれだけ信頼性のある測定なのかを御知らせする必要があり、計測に先立って、計測の意味や、数値の取扱などについての説明を1時間Takahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-2926709559443938585.post-53518992718399929542011-12-28T11:07:00.002+09:002011-12-28T16:09:49.446+09:00315 ポケット線量計が語る被ばくの現状福島の農家の方達から、御知らせいただいた4週間の被ばく量から、一人の方は、1日あたり、約6マイクロシーベルト、もう一人の方は、約4マイクロシーベルトでした。福島のこの地域は、空間放射線量率が1マイクロシーベルト/時くらいです。
千葉県流山の方から御寄せいただいたデータでは、1日あたり約2マイクロシーベルトです。水戸も、同じくらいになります。
日本人は、自然放射線による被ばくとして、1年で、約1100マイクロシーベルト(食品中に自然に含まれる放射性物質からの内部被ばくを除いて)くらいです。
Takahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-2926709559443938585.post-33085516039623809942011-12-19T12:15:00.002+09:002011-12-19T12:16:22.737+09:00314 子供の尿から検出された放射性セシウムについてベラルーシからのデータによりますと、5歳未満の子供は、大人の5倍の早さで放射性セシウムを排泄するみたいです。また、セシウム137が体から半分排泄される日数である、生物学的半減期をみると、〜1歳では9日、〜9歳では38日、〜30歳では70日、〜50歳では90日となっています。子供の代謝は高く、早く放射性セシウムを排泄するようです。放射性セシウム137の半減期(ガンマ線とベータ線を出して、放射線を出さないバリウム137に変化する)が30年ということから、体内に留まるイメージがあるみたいですが、セシウムという元素は、体に親和性がなく、排泄されてしまうために、30年間も影響を受けることにはならないのも事実です。
過日、福島の子供達の尿が検査され、一部の子供の尿に放射性セシウムが検出されましたが、これは、子供達の体から外に出ていることを物語っている事実です。子供から検出されたことはショッキングではTakahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-2926709559443938585.post-62782972853760001332011-12-08T00:06:00.000+09:002011-12-08T11:17:32.783+09:00313 天の与ふるもの昨日、眼科の検診を受けてきました。コンタクトレンズをつけているので、ときどき見てもらっているのですが、前にかけていた眼鏡がどうもきつすぎる(遠くがよく見えすぎるために、近くが見づらい)という加齢現象を感じ、眼鏡を新調することにしました。視力、眼圧検査とかを受けて、お医者さんに診てもらったところ、少し弱くすることでオーケーとなりました。年明けには、1dayタイプのコンタクトをしてみたらと、御奨めになられましたので、年明けは、眼鏡との併用です。さて、視力検査をしてみると、右は0.6で変わらず、左は0.1と、少し悪くなっていました。お医者さん曰く、「左で近くを見ているから、裸眼は不自由しないでしょー?」と。アンバランスな視力だなと思っていたのですが、新調した眼鏡で、矯正視力1.2で遠くが快適、そして、なんと、近くも全然と言っていいほど不自由しない状況になりました。天は、まったくなにをいつ与えてTakahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-2926709559443938585.post-54358663850099459992011-12-01T14:30:00.000+09:002011-12-01T14:30:03.394+09:00312 放射線と研究者に必要な態度研究者が、研究をした成果を発表することは大切なことだと思っています。しかし、今回のような福島第一原子力発電所事故によって放出された放射性物質の状況については、その拡散状況の分析結果と推量を単純に発表するのではなく、研究成果発表のあり方に、生活者とのコミュニケーションが必要だということを強く意識することが大切だと思います。
各地における放射性セシウムによる汚染状況の研究発表でどれだけの人達が狼狽しているか、その事を考えながら、研究発表のあり方と活用を同時に考ることが必要だと思います。農家の方達と共に圃場を歩き、住民の方たちと会話をしてきた中で、今は、日頃の研究によって培われた研究力で、この難題を解決するための具体的支援が必要なのだと思っています。農作物の放射線検査や汚染状況の分析だけでなく、検査をしながら、なにが起こって、どう対応をして行くべきなのかを一緒に考えることが必要なのです。Takahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-2926709559443938585.post-66602772820796691782011-11-30T18:09:00.000+09:002011-12-01T09:27:47.482+09:00311 原木シイタケからの放射性物質原木シイタケからの放射性物質を測っているのですが、不思議な事に、次第に下がってきている感じです。3つの生産者の原木シイタケをそれぞれ測っていますが、それぞれ、非検出、検出ぎりぎり、2ヶ月前の半分(今、100ベクレル/kgくらい)という感じです。理由はよくわかりません。今度、生産者と販売者の方に、シイタケ栽培の様子、放射性セシウム降下時の状況等を詳しくおうかがいしてみようと思っています。Takahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-2926709559443938585.post-43242095108082110922011-11-30T18:02:00.001+09:002011-11-30T18:04:06.372+09:00310 ほしいもと放射性物質今年とれたばかりのサツマイモを使って、干し芋作り最盛期到来の前に、干し芋が試作されました。放射性物質も検出されず、お芋もおいしいできのようですので、楽しみです。Takahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-2926709559443938585.post-30246207835834087282011-11-29T13:42:00.001+09:002011-11-29T13:56:34.096+09:00309 放射線の検出限界の実例4月中旬以降、1日の休みもなく、検査装置を24時間フル稼働させて、食品関連の放射線分析を行なっています。
1000検体を超える分析の中には、放射線のレベルが低くて、検出が困難となるものがあります。2時間の計測をして、27 ± 8 ベクレル/kgという値がでいたことがありますが、このときの検出限界値は、23 ベクレル/kgで、計測値27ベクレル/kgとほぼ同じくらいでした。これでは、意味のある数字なのかどうかを評価ができないというレベルということになりますので、計測時間を長くして4時間の計測を行なったところ、ピークが消えました。どうやら、これは電気的ノイズとかで、一見ピークのように見えていたようです。また、その反対で、計測時間を長くすることで、明確に放射性セシウム由来の放射線であることがわかったこともあります。Takahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-2926709559443938585.post-58004765648655944012011-11-28T19:51:00.001+09:002011-11-28T19:53:04.780+09:00308 放射線検査における検出限界放射線検査における検出限界は、本来、装置の能力を意味するものではありません。
計測値には、必ず誤差があります。つまり、プラスマイナスの値です。通常、このプラスマイナスの値の約3倍を検出限界とし、この値よりも計測値が大きい場合を有意、同程度か小さければ、その計測値には意味がないことを示すものです。放射線計測データを見るときには、必ず、このプラスマイナスをチェックする必要があります。
そしえ、仮に、ある計測時間で、値が出たとしても、さらに長時間計測をすると、そのピークが消えることがあります。つまり、そのピークは、電気的なノイズとかで出ていたもので、放射性物質由来のものでないこともあります。そのためには、計測時間、計測容器の形状等もチェックすることが必要です。Takahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-2926709559443938585.post-54448636480387892322011-11-24T17:45:00.001+09:002011-11-24T18:24:08.357+09:00307 被ばく限度の誤解と健康管理お話しさせていただいている中で、被ばく限度についての誤解がありそうだと気がつきました。
一般に言われている被ばく限度は、一般公衆(放射線に関する作業をしない人たち)の場合は、1年間で1 mSv(ミリシーベルト)、つまり1000 μSv(マイクロシーベルト)です。でも、これは、被ばくの許容量(この線量を超えなければ障害を生じない)を示す値ではなく、あくまでも、日常生活において不要な被ばくをしないようにするために設定されている値なのです。この被ばく限度は、自然放射線による被ばく量、医療被ばくは含まれません。ちなみに、日本人の1年かの医療被ばくの平均は、2300マイクロシーベルトです。
被ばく限度は、1年で、1000マイクロシーベルトだから、365日で割って、1日あたり2.74マイクロシーベルトというように使える数値ではないので、注意が必要です。
食品における放射能濃度(ベクレル/kg)と食Takahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-2926709559443938585.post-43510806454734082452011-11-24T10:25:00.000+09:002011-11-24T10:32:19.052+09:00306 反証と実証はなぜ必要かー創造と権威ー科学では、新しい実験事実あるいは理論的予測をみつけたときに、論文にし、広く意見を求めるために公開します。これは、発見というものは別のかたちで実証されるか反証され、より客観的な人類の知的財産として共有される必要があるからです。反証されたものは、さらにその反証を行なうことで、より正しい理解に進みます。
このことは、科学においてのみ成立する論理ではなく、広く、人間社会において適用され、必要なことなのです。反証が出てきたときに、さらにその反証を見いだす行動をとる時、クリエィティブというものが出現します。その反対にあるのが、権威という象徴です。そして、実証と反証を繰り返し、より合理的で受け入れやすい考えや表現に到達するためには、ディベートをする力が必要なのです。ディベートをすることなく、創造的なものは出現しないのです。絶対的価値観は、権威を必要としますが、相対的価値観は、ディベートにより、創造Takahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-2926709559443938585.post-712121963609276112011-11-24T10:00:00.001+09:002011-11-24T10:32:28.956+09:00305 放射性物質のスクリーニング観最近、生活における放射性物質の存在を確かめるスクリーニングが、いろいろなところで行なわれつつあります。本来、スクリーニングは、ある基準値を逸脱しなければ、それは合格とするのですが、いまの放射性物質スクリーニングは、すこし風変わりな様相を呈しています。
つまり、スクリーニングにおいて、ある放射能量を超えると、さらに精密に測定するということです。基準値を逸脱したのだから、その時点で不合格とするのが普通なのですが、なぜか、そのようになっていないのです。放射能量が低いほうがいいという観点からすると、ある放射能量を超えるものは、すべて不合格とし、むしろ、超えないものや、装置の性能によって検出が難しいものを分析方法を変えて精密に調べるという考え方をする方が自然なのですが。
その次のステップとしては、自然に含まれる放射性物質の濃度と対比することも必要なのですが、どうも、放射能量の計測における数値のTakahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-2926709559443938585.post-40719496549541467672011-11-15T16:34:00.001+09:002011-11-15T16:45:37.700+09:00304 食卓の紅葉−第3話 和洋食−
さて、3番目のシェフは、和と洋の調和によるエゾシカのお料理でした。エゾシカをパイ皮にいれ、これを揚げられたものに、フォンドボーソースという素敵なお料理でした。3品目でしたので、おなかも少し満たされた感じがあったのですが、いざ、口に運んでみると、エゾシカの歯触りと風味が、なんともいえず、別腹がスーッと空いてくるような感じでした。このレンコンとのマッチングは、エゾシカのおいしさのポテンシャルの高さをさらにあげてくれていると感じました。
それにしても、3人のシェフの競演、素晴らしかったですし、こんなお席にご案内してくれた友人に感謝です。
エゾシカは、ビタミンCが豊富ですので、抗酸化力の高い食品ですし、ものすごく体が温まります。そして、このエゾシカと会う飲み物は、赤ワイン、ビール、ハイボール等々、なんでも大丈夫なのですが、特におすすめは(単に自分の好みなのですが)、イタリアはエミーリョのTakahttp://www.blogger.com/profile/07746715602720800333noreply@blogger.com