2012年3月10日土曜日

324 茨城の食と放射能100ベクレル問題

茨城県料理飲食業生活同業衛生組合に参加させていただいた時、試食付きの茨城の伝統料理についてご紹介いただきました。まずは、「おいしかった」です。その中での一品に、「初霜漬け」という料理がありました。那珂川の河口でとれる一番鮭(英語だと、フレッシュランでしょうか)を塩漬けにし、麹でつけて焼いたものです。かつては、徳川家献上の一品でした。このお料理は、お酒も、御飯も進むものでした。調理を担当された先生に、「お寿司で食べてみたい・・・」と大胆な提案をしてしまいましたが、快く御引き受けいただき、焼き身をほぐして、まぶしい黄色の茶巾寿司をつくっていただきましたが、絶品であったことは想像に難くありませんが、新しい茨城名物ができたのでは感じました。さて、チェルノブイリ事故の時、肉を塩漬けにすると、放射性セシウムをだいぶ除去できる(おそらく、多量のナトリウムがセシウムを追い出すのだと思いますが)とのこと、4月からの100ベクレル/kgという食品の規制値になりますが、塩漬けを保存というところから、料理へと昇華する茨城の伝統料理をヒントにして、100ベクレル/kgを越えるお魚を頂けるのではと思いましたし、伝統料理を基礎とした新茨城名物を誕生させる可能性を感じました。やっぱり、常磐沖の美味しいお魚を食べたいですから。