2011年9月6日火曜日

275 放射線計測と大学院生 第2話

13個の鉛ブロックで囲って、
測定します。全部で、143kg。
放射線計測を現場で行なうためには、周囲の放射線を減らして、測定の精度を上げるために、鉛のブロックで囲う必要があります。今回の震災では、茨城大学も被災し、エレベータを2ヶ月ほど使うことができませんでしたが、その間も、学生さん達は、1つ11kgある鉛のブロックを13個、手で4階から、運び出して、車に積み、そして計測から帰ってくると、また、4階の実験室に運び込むということをしていました。エレベータが使えるようになったときは、顔を見合わせて、小さな幸せに喜びを隠しきれない感じでした。日常のあたりまえということが大きく感じられたときでもありました。そして、学生さん達の行動には、本当に心から敬服しています。そして、多くの方々から励ましていただいて活動できています。あらためまして感謝申し上げます。