261 放射線と牛肉
ニュースを気をつけて見なければいけないのは、汚染されたわらを食べた牛が出荷されたということで、暫定規制値を超えた牛肉が次々と見つかっているということではないことです。牛肉中の放射能濃度から、放射線影響度を評価することが大事です。放射線影響度の評価が実効線量というものになります。放射能濃度、ベクレル/kgから、放射線影響度である実効線量、シーベルトを計算するには、セシウム137のときは、食べた量(重さ)に放射能濃度をかけて、0.013をかけると、大人の実効線量をマイクロシーベルトとして知ることができます。乳児は、0.021をかけます。4200ベクレル/kgの牛肉を、100グラム食べると、420ベクレルの摂取です。これに、0.013をかけると、5.5マイクロシーベルトになります。1年間での、一般公衆の被ばく限度は、1000マイクロシーベルトです。それから、現在わかっていることは、放射性セシウムの乳児への影響度は大人の1.6倍程度大きく、排泄は大人の5倍早いということです。