2011年7月16日土曜日

260 カリウムとセシウム

セシウムがカリウムに似ているということなのですが、まず、カリウムについて少し知っておく必要があります。カリウムは人間にとっては、必須の元素です。1日、1.4~7.4グラムのカリウムを食べ物からとっています。筋肉に16000ppm、血液中に2100ppmあります。さて、放射性セシウムなのですが、1000ベクレルで、32億分の1グラムです。カリウム欠乏症となることはほとんどないので、栄養状況がものすごくひどいことにならないと、セシウムの体への取り込みは、カリウムと競争する状況ではないと考えられます。それから、放射性セシウムの乳幼児への影響は、大人と比較すると、約1.6倍です。これは、放射性ヨウ素の約10倍とはまったく違う状況ということと、5歳未満の子供は大人の5倍の早さでセシウムを体から出してしまうことも覚えておくといいのではと思います。放射性セシウム137のベクレルからの換算係数は、大人で、0.013マイクロシーベルト/ベクレル、乳児で0.021マイクロシーベルト/ベクレルです。