2011年5月18日水曜日

247 科学の眼ー科学技術立県 茨城ー

昨日、県西と県北のお茶から、規制値を超える放射性セシウムが検出され、出荷自粛となりました。新聞によりますと、生茶葉から規制値を超える量が検出されたものの、製茶し、これを抽出し、飲むという日常生活のところに来ると、規制値をきわめて大きく下回る値になる事も、報道されていました。確かに、生茶葉からの放射線量は、規制値を超えたので、出荷自粛となることは、理解できる事です。でも、ここで、大切な事は、茨城県は、製茶し、お湯を入れて、抽出したものも計測され、問題の有る値ではない事を、科学的に検証された事です。行政に科学が入っていることに気がつきました。これこそが、科学技術立県の芯の部分だと思います。また、この事実は、製茶、抽出という、日常における科学技術によって、生活の中にある過剰な放射線を下げる事が可能であるメッセージでもあります。科学技術は、工場や、研究所、大学、機械とか、そういう場所にだけ有るのではなく、生活の中に存在している事にきづく事が大切であり、小さな創意工夫(イノベーション)で、放射線影響を低くすることが大切だと感じました。