231 身近なもので、放射線しゃへいの実験
なるべく生活の場にあるもので、放射線遮へいができそうなものはないかと思い、まず、500mlの水の入ったペットボトルを使って、実験しました。線源には、チェック線源を使って、シンチレーションサーベイメータで測りました。空のペットボトル1本の時、0.144マイクロシーベルト/時、空のペットボトルを横に2段重ねだと、0.044マイクロシーベルト/時ですので、距離が2倍くらいになると、約1/4近くにまで落ちますので合理的です。水のはいった500mlのペットボトル1本だと、0.115マイクロシーベルト毎時ぐらいでしたので、低レベルのガンマ線を80%ぐらいに減らすことがわかりました。500ml2段重ねだと、0.025マイクロシーベルト毎時でしたので、60%ぐらいにまで減らすことができる感じです。ちょっと、過小評価しているかなという気もしますが、少しは、減らすことができるのも事実です。大学の建物が建っているところの、地上での空間放射線量率は、0.161マイクロシーベルト毎時でしたが、4階の研究室では、0.076マイクロシーベルト毎時でしたので、建物のしゃへい効果も、結構あります。