2011年4月28日木曜日

232 子供を放射線被ばくから守り、新たな町づくりに向かう

前回、お伝えしましたものを少し整理し直しました。

1. ”放射線のサーベイメーターを使って、学校や町の放射線量マップを作る”
放射線量が高い場所には近寄らせない。
放射線量は、200メートルくらいでも変わる。
子供達にも、落ち葉が集まる場所とかを聞いてみて、子供達も積極参加。
校庭も、数十メートル単位で調べる。
放射線を測るサーベイメータは、正しく使う方法を習えば、誰でも使える。資格もいらない。
放射線量率の高い場所を見つけたら、土や砂をサンプリングして、ガンマ線スペクトロメトリーを依頼。放射性核種が、何なのか、放射能がどの位あるのかを調べてもらい、把握する(知る事が、不安を解消する事につながる)。
2. ”計画的な除染作業”
放射線の高い場所の土を取り除くときには、大量のものをとらなくても大丈夫。きちんと、測りながら、取り除く量を考える。
雨水のようなたまり水は、早めに捨ててしまいましょう。
放射線が高いところは、放射性物質だけでなく、浮遊粒子状物質(SPM)とかもたまる場所の可能性大。放射線を手がかりに、噴水とかを設置すると、一石二鳥で町がきれいに。
3. ”学校では、放射線量の一番低いところを、低学年の子供に”
校舎の上層階は、三階くらいになると、放射線量が半分くらい。
低層階でも、放射線が低いところがあるので、とにかく放射線量が一番低いところをみつけて低学年の子供達に。
通学路も、放射線量の低いルートを。

4. ”子供達の実際の生活環境をきちんと把握”
外に何時間いて、家の中には何時間。行動頻度の高い場所は、放射線量をモニターして、子供達の被ばく状況を管理。 
子供達の実際の生活空間の放射線量を足し合わせて、1年間における累積量を、見積もること。

5. ”放射線の性質を子供達に科学的に教える。知る事で、対応ができる”
ガンマ線は、水でも減衰するから、乳児は、ペットボトル(飲んだ後に水道水をいれてもオーケー)で、ベッドを作って、外枠を囲んであげるだけでも、だいぶ低くなる。

誰かが決めたものではなくて、自分たちの科学的行動によって考える。放射線影響の数値の根拠は、個人差も大きく、特に外部被ばくについては、大人のような基準を作ることが、とても困難。可能な限り、子供達の生活空間を大幅に変えないように。