もう、すっかりおなじみになってしまった放射線の量ですが、ベクレル(Bq)とシーベルト(Sv)という単位が有ります。ベクレルは、放射能を表す単位で、原子が1秒間で何回壊れるかを意味しています。つまり、放射性物質が放射線を出す能力をいいます(テレビとかで、放射能が・・・というとき、結構間違って使われる事も多いです)。シーベルトは、シーベルト/時で表される量ですが、これは、放射線の種類やエネルギーの違いで、人体や体の場所によって影響が異なる事を考慮した放射線量を表しています。人間は、食事や大気、環境から、1年間で、2.4ミリシーベルト(2400マイクロシーベルト)くらい、被ばくしている事が知られていますが、地域によっては、高放射線の場所があります。例えば、ブラジルのガラパリでは、平均5.5ミリシーベルト/年、イランのラムサールでは、平均10.2ミリシーベルト/年、中国の陽江では、平均3.5ミリシーベルト/年だそうです。このような地域に何世代に渡って暮らされていますが、がんの死亡率が高いというような報告はありません。関西は、関東よりも1.5倍程度放射線量が高いことも知られています。