放射線は、原子が壊れるときに出てくるもので、大きなものとして、アルファ線(ヘリウムの原子核)、β-線(電子)、β+線(陽電子)、中性子があります。そして、原子がこわれるとき、電磁波として出てくる放射線がガンマ線です。ガンマ線は、重さがない放射線です。重さが違っているけれども、化学的性質が同じものを同位体(アイソトープ)といいます。放射線を出さないものを安定同位体、放射線を出すものを放射性同位体といいます。
ウラン、ラジウム、ラドンとかは自然に存在する放射性元素です。このほか、カリウム40(放射線を出さないカリウムの安定同位体は、重さが39)も自然に存在する放射性元素です。ラジウム温泉やラドン温泉だけでなく、大気や食べ物にも必ず自然に存在する放射性物質がありますので、私達は、普段からわずかに被ばくしています。でも、その影響で健康に問題が生じることはありません。大量の放射線を短時間に浴びたときに健康に問題が出るのが、放射線の特徴です。健康診断のレントゲン検査では、問題が起こらないですよね。