2011年11月15日火曜日

302 食卓の紅葉−第1話 和食−

秋の深まりとともに、紅葉が、次第に里に降りてきています。そして、食卓にも。さて、食卓では、紅葉は紅葉でもお肉の紅葉のお話です。馬肉は桜、猪肉は牡丹、鹿肉は紅葉(モミジ)といいます。
お料理のお話の前に・・・北海道では、エゾシカの食害が大変深刻な状況になっているそうです。エゾシカの急激な増加は、食害だけでなく、エゾシカ自体の保護にも大きな影響を与えるとのことです。それで、エゾシカの個体数を調整することが行なわれている状況ということと、人間と自然との関係を見つめる上でも、単純に猟を行なうだけでなく、自然の恵みとしてのエゾシカという食材の活用が重要となっています。
さて、過日、北海道から送っていただいたエゾシカのフィレ肉を早速、友人のレストラン3店舗のシェフ達が競演するという趣向で、新しい試みを加えた料理を作っていただき、試食するという機会に恵まれました。なにしろ、3人とも、お互いに何を作るか一切話さなかったというから、ちょっとした、「料理の鉄人」という雰囲気です。
まず、紅葉のシャブシャブ・・・ポン酢か、胡桃だれで。シェフ曰く、ものすごくいい鹿肉なのだそうです。初めての鹿肉のシャブシャブ体験、これは、本当に新しい味に巡り会った感がありました。そして、そのシャブシャブのだしで作っていただいた、山椒そばは、〆宜しく、楽しく、山の恵みを頂けました。そして、鹿肉のシャブシャブは、とても体が暖まるもので、豊富なビタミンCとともに、抗酸化力アップで冬を乗り切れそうです。

続きは、洋食バージョンです。