2011年5月9日月曜日

239 放射性物質除去実験(掃除機)

写真を御覧頂いても、わかりますように、3mほど離れただけでも、0.167マイクロシーベルト/時が、0.127マイクロシーベルト毎時へと放射線量が変わりますので、細やかな対応が必要です。このためには、自治体職員だけでは対応ができませんから、学校や保護者の参加が不可欠だと思います。さて、今朝、掃除機でどのくらい除染できるかの実験をしてみました。使った掃除は、あとで、吸引物の放射線分析をしたいので、サンプリングが容易なサイクロン方式。60Wの吸引力ですから、そんなにハイパワーではないです。場所は、大学構内のアスファルト地面。掃除機をかけるポイントは、サーベイメータの応答速度を速くしておいて、割と高めに出るポイントを探しました。掃除機をかける前の空間放射線量率は、0.264マイクロシーベルト/時でした。掃除機を20cm四方のエリアで、5分くらいかけて、もう一度同じ場所を測ると、0.235マイクロシーベルト/時となりましたので、効果はあると思います。掃除機のパワー、かける時間、除染エリアの前処理(吸着性の物質をまいて、それを一緒に吸引するとか)など、課題はありますが、それなりの効果を確認できたと思います。