今日から、スタンフォード軌道放射光実験施設(SSRL)での実験が始まりました。ここは、通称SLACともよばれ、世界で最初に大型加速器の実験を始めた場所です。電子を光速に近くなるまで加速して、急カーブを曲がらせると電子にくっついていたエネルギーが光(電磁波)として放出されます。この時、強力なX線(X線も電磁波です)が出て来ますので、このX線でタンパク質の分析をします。学生さんたちも、無事に放射線や加速器の講習と試験をパスし、チェックイン完了、無事にバッジをもらいました。ビームラインのセットアップも完了、試料のセットアップが始まっています。このスタンフォードのビームラインは、いろいろと行き届いていて、とても使い易いです。私も独自の装置利用時間(ビームタイムとよんでいます)をもっていて、今回の実験は、私達のビームタイムでの実験です。ローレンス・バークレー研究所の友人にお世話になりながら、学生さん達も初のビームタイムをエンジョイしている様子です。