ベラルーシからのデータによりますと、5歳未満の子供は、大人の5倍の早さで放射性セシウムを排泄するみたいです。また、セシウム137が体から半分排泄される日数である、生物学的半減期をみると、〜1歳では9日、〜9歳では38日、〜30歳では70日、〜50歳では90日となっています。子供の代謝は高く、早く放射性セシウムを排泄するようです。放射性セシウム137の半減期(ガンマ線とベータ線を出して、放射線を出さないバリウム137に変化する)が30年ということから、体内に留まるイメージがあるみたいですが、セシウムという元素は、体に親和性がなく、排泄されてしまうために、30年間も影響を受けることにはならないのも事実です。
過日、福島の子供達の尿が検査され、一部の子供の尿に放射性セシウムが検出されましたが、これは、子供達の体から外に出ていることを物語っている事実です。子供から検出されたことはショッキングではありますが、外に出て行っているという事実をみることも大切です。もうひとつ必要なのは、一緒に生活している大人の尿もいっしょに検査して、放射性セシウムが子供から早く排泄されている実態をつかむこともだと思います。