2010年12月1日水曜日

Mountain Journal-128 サイエンスハブ茨城・研究・人材育成

昨日、名古屋と札幌の研究仲間から、早速レスポンスがありました。どちらもオーケーとなりましたので、嬉しい限りです。3月にでも、水戸で研究会を開催しようかなと思っています。アメリカ化学会もソーシャルネットワークサービスFacebookにページを開設し、Twitterでの情報配信もし始めました。インターネットと、交通インフラの整備によって、時間的にも、情報交換においても、世界がぐっと縮まったことから、これからの研究のあり方が大きく変化していくと思います。英国の大科学者マイケル・ファラデーの伝記「ファラデーの生涯」を読むと、欧米と日本の科学のあり方にある決定的な差があったことがうかがえます。それは、「旅」です。欧米では、とにかく研究者は国際的な旅をよくします。若者にも旅をさせるように支援します。国際的に旅ををすることによって、Face-to-Faceの関係が築かれ、共同研究が誕生し、良い競争関係が形成されます。この部分において、いまでも日本は、相当遅れている感があります。偉い先生が、外遊して、若者にフィルター、バイアスのかかった情報伝達は、もう過去のものです。そして、誰もが、情報を発信、シェアすることが進んでいますので、「権威」という定義も変化していきつつあるのではないでしょうか。ますます、人材育成が大きな意味を持つことになりそうです。